Rully リュリィ

ワインの特徴

白: 緑を帯びた黄金色。年を経ると黄金色が濃くなる。アカシア、サンザシ、スイカズラ、非常に繊細なニワトコなどの生け垣の花のアロマ、スミレ、レモン、白桃、火打石を擦った香りがする。熟成させると蜂蜜、カリン、ドライフルーツの香りが現われる。口に含むとフルーティで、まろやか、オイリーで余韻が長い。非常にフレッシュで大理石の光沢をもつ。
赤: チェリーのルビー色から濃いガーネット色まであり、黒い果実(カシス、ブラックベリー)や赤い果実(ビガロー種のサクランボ)、甘草、リラ、バラの花びらなどの香りが、煮た果実、キルシュ、胡椒などの香りが現われる。味わいはフルーティでストラクチャーがあり、タンニンもほどよい。ぶどうを噛むような感覚が数年たつとなめらかに変わる。口の奥が軽く締まるような感覚は、よい余韻とアフターフレーヴァーの兆候である。

ソムリエのおすすめ

白: 非常に余韻の長い果実風味があり、口のなかで広がりがあるので、 Rully には繊細な料理、柔らかい肉を合わせたい。川魚の蒸し焼き、たらちりがよい。フルーティなのでハードタイプの comté と合うし、チキンのクリームソースとも調和する。アペリティフとしてもおいしい。
サービス温度: 12～14℃
赤: 若いうちはやや堅固であるが、そのストラクチャーはしっかりとして非常にフルーティなことに驚かされる。よってチキンのローストまたはソース添えと相性がよい。肉を使ったリゾットやパスタ、またはぶりの照り焼きなどはそのなめらかさで、若い Rully の閉じているタンニンをまろやかにしてくれる。
サービス温度: 14～16℃

位置

Rully は歴史の古い村である。6世紀前から同じファミリーが所有しているシャトー、エレガントな鐘をもつ教会、美しい家々と公園がある。ディジョンのサン・ベニーヌ修道院、有力なヴェルジェ家、ブルゴーニュ公などが、この Côte Chalonnaise にある畑を所有してきた。AOCは1939年に認定された。Rully は赤と白の Appellation Village とプルミエ・クリュを産出する。19世紀初めから、Crémant de Bourgogne の重要な生産地の一つでもある。

テロワール/Terroir

さまざまなterroirs、日照、標高である。230～300mの標高で、近隣の Côte de Beaune の銘醸ワインに匹敵する。Pinot Noir は粘土の少ない褐色のカルシウム土壌。Chardonnay は粘土石灰質土壌である。

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